ヨツコブツノゼミはカ号観測機に似ている
「ヨツコブツノゼミはカ号観測機に似ている」
こんにちは、立川キャンパスの橋本です。
先日ある生徒から、
トリブラキディウムを知っていますか、と突然聞かれました。
トリブラキディウム、と名前で言われてもなかなか出てこなかったですが、
絵を見たらピンときました。
古生物には、特殊なボディプランをもった生物がたくさんいます。
オパビニアあたりは、正気でデザインしたとは思えません。
トリブラキディウムはそれらの中でも特に奇妙な逸品で、
三方向に放射相称という、常識では考えられないような形をしています。
太鼓の巴紋のような模様がついていることが特徴ですね。
太古の生物なので、太鼓の文様ということか←
現在の地球上の動物は、多くが左右相称です。
ウニとヒトデは五放射相称ですが、
それにしても三方向に開いた生物というのは不思議です。
それよりも何よりも、トリブラキディウムという単語を
サラッと発言する生徒はもっと不思議です。
この広い地球には様々な不思議があるのですね。
化石生物を見ていると、
人間の考えなんて大したことないのかもしれないと思えます。
ファンタジーのモンスターなんて、多くが想像力の範疇に収まっていますものね。
これからの時代には、トリブラキディウムをつくったデザイナーのような
型破りな発想が必要なのかもしれません。芸術はカンブリア爆発だ。
生物でもう一つ。
熱帯に、ヨツコブツノゼミ、という昆虫マニア垂涎の虫がいます。
身体よりも大きい、アンテナのような角をもった小型のツノゼミで、
何のためにツノがついているのか、諸説あるという不思議生物です。
ツノが重くて飛行に支障が出ているという話もあります。
この昆虫の画像をとある三年生に見せたところ、開口一番
「これは旧日本軍カ号観測機によく似ていますね・・・?」
とのこと。
興味のある方は検索してみてください。
カ号観測機は知らなかったので、私も即座に検索しました。
戦時中、砲弾の着弾観測などに利用されたオートジャイロだそうです。
確かに、似ている・・・
もう、カ号観測機はヨツコブツノゼミにしか見えません。
文理の知識が衝突し、アウフヘーベンした瞬間です。(ヘーゲルごめんなさい)
ヨツコブツノゼミは、カ号観測機に似ている。
目覚めたものとして、折に触れてこの知識を人に伝えていきたいと思います。
知識を増やすことは単純に快感ですよね。
勉強が面白い理由もそこにあるのかもしれません。
マウントすることなく、さらっとコアな単語を出せるのは当該生徒の才能でしょう。
また、いろいろ教えてね。