卒業前夜
こんにちは、立川キャンパスの宇野です。
いよいよ明日は令和2年度の卒業式です。
本日はその予行練習。
一つ一つの所作を確認しながら、明日に向けて粛々と過ごす3年生たち。
頼もしい巣立ちが確信される一人ひとりを見て、
改めて彼らとの日々を振り返っています。
初めて登校してきた日。緊張した顔。
古文の授業に参加した日。今となっては信じられないくらい無口でしたね(笑)
すぐに学校に溶け込んで、よく一緒に笑い合った授業。
昆虫採集をしている幼い姫君をイケメンが垣間見しぞっこん!
そんなストーリーに盛大にツッコミをいれたりしましたっけ。
もちろん真剣に学んだ日々。
何度も何度も繰り返し教えた助動詞の識別。助詞の意味。
受験が終わって忘れちゃったかな?
最後にもう一度教えましょうか(笑)
昼休みや放課後は一緒にテーブルゲームをしましたね。
人狼をしたり、バックギャモンをしたり、頭脳派のゲームばかりで舌を巻いたものです。
時には人生に悩み、痛々しいほど苦しんでいる日もありました。
そんな時、私は何も素敵なアドバイスはできなくて、ただただ悩みを聞き、うなづき、一緒に苦しんでいたような気がします。
ある日ふと悩みから抜け出し、なんだか大人になっていく皆さん。
その強さに感心し、「もう大丈夫だ」と確信したものです。
登校したら「おはようございます」
授業が終わったら「ありがとうございました」
下校するときは「さようなら」
いつでも笑顔で挨拶をしてくれて、一日の疲れを吹き飛ばしてくれる生徒たち。
コロナ禍によって世の中が混乱する中、変わらずにZOOMで「おはようございます」と言ってくれましたね。
普段どおりの楽しい学校をオンラインで実現してくれて、本当にありがとう。
ZOOMを使った新入生歓迎会や料理対決。
コロナ禍だからこそのかけがえのない思い出が作れました。
皆さんはこれから一人ひとり別々の道を歩いていきます。
その道は決して平坦ではなく「なんでこんないばら道なんだよ!」と泣き叫ぶ日もあるかもしれません。
「自分は世界で一番不幸なのではないか」と思う日もあるかもしれません。
でも、それでも諦めずに一歩一歩をひたすらに歩き続けていく。
すると、ふと「自分は世界一幸せだ」と思う日が訪れます。必ず。
そして、どんなにいばらの道であろうとも歩き続ける力を、幸せを見出す力を、皆さんは確実に有している。
私は確信しています。
明日一ツ葉高校立川キャンパスから巣立つ3年生全員が、一人ひとりかけがえのない幸せを見出だせますように。
そんな風に願ってやまない卒業式前夜なのでした。