物事を多角的に見るということ
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです
「大坂なおみ選手」
立川Cで進学英語とESL・Debateを担当しています西澤です。
関東もとっくに梅雨入り宣言がありましたが晴天だったり、気温が高かったりはたまた低かったりしています。 特に私のような初老の身には、低気圧で偏頭痛や古傷が痛んだりします。。。 身体は水分で出来ていますから気圧の変化で変調を来たします。 それに最近は腰痛が。。
さてプロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手をめぐるさまざまな言動が注目されて来ています。
お決まりの切り取り報道。。。原典にあたらないと情報を見誤りますよね。
情報リテラシーを上げるってやつです。
アンテナを高く、感度を良くしていくのは大変です。
今回ESL debateで取り上げるのはこの大坂なおみ選手についてです。
議論の構造を一つずつみていきましょう。
テニス団体vs選手。
ルールに規定されているんだから、嫌でも記者会見を受けるべきだ。
くだらない質問、意地悪な質問をする記者会見は拒否します。
これはいわゆる、全体vs個別。 団体vs個人 という構図です。
この構図は世界中日常茶飯事にみられる対立の関係にある議論です。
全体(ルール)を尊重すればするほど個別の事情は取り合わうのは難しい(無視する)、一方、 個別の事情ごとに最適解を求めれば求めるほど、
全体の進み方に支障を来たしてしまう。。。
既に決めた(決まった)ルールをどれ程厳格に適用するのか?
記者会見を受ける事…記者会見って何? 試合もろくに見ず質問するのも記者会見? 負けた選手に敗因をねちねちと聞くのが記者会見??
と議論の枝は沢山あるようです。
聴いたことや見たことは、全体の構図がどうなっているのか?と広く見渡してこれってxxxxの立場 vs xxxxxの立場じゃないか?とみることが大切ですね。
そして次に出てきたのは大手スポンサー(大会および個人的に契約を結んでいる)です。
大手スポンサーは今回の騒動で大坂選手の味方をしました。
スポンサーは機敏(機を見て敏)ですから世の中の見方がどちらになびくか?をよくぶんせきしているとも言えます。
さらに、大坂選手は精神面(心の状態)の理由を前面に押し出してきています。
では、大坂選手の英語のTwitterの原典を確認したらどうでしょうか?
争点になりそうなdepressionという英語の単語や、文脈からの使い方でどういう意味になるのか?
英語を学ぶ意義がここにありますね。
議論(ESLディベート)を通じて物事を多角的にみる癖をつけていくことは
社会で必ず役に立ちます。
社会では毎日がその連続とも言えます。
さあこのトピックではどんな議論の展開になるでしょうか?
西澤/立川C 進学英語・ESLディベート担当