失敗談 その2
知識の伝承
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです
こんにちは、立川キャンパスの西澤です。
前回、失敗の記録を未来に継承する(ノートで振り返る)話をしました。
私の叔父は北海道は余市のニッカに勤めていて幼少のころ夏に札幌から遊びに行くたびに海の漁師や山の猟師から聞いた話をしてくれたものです。(used to )
キノコや山菜採りの話しを聞いたのは1975年の中1の頃だったろうか。
食べれるキノコ、似てるが毒のあるキノコ。
図鑑の1枚のカラー写真では分からない時もあるという。
年配者に同行し山で教わる、、何代も続く命がかかった教えだから必死に覚えたという。
そうですね。
間違えて毒を口にしても運良く生き残った者たちだけが後世に伝えることが出来た。だから今がある。
2019年10月は台風19号が関東を直撃しました。
多摩川も溝の口の高層マンションが冠水し水洗トイレが使えなくなるという被害がありましたね。
臭いものに蓋。
そのマンションのトイレの話じゃありません。 時は更に遡ること数年前、多摩川の堤防補強工事の計画に大反対をした市民団体がありました。
景観を損ねるので堤防はそのままでいい!。。。
結果台風19号による増水で正にその部分の堤防が決壊して先の水害へと災害拡大となってしまいました。
しかし、問題は、堤防補強に反対していた自然保護団体が会のHP(ホームページ)を削除してしまったことにあります。
これは結構有名な話ですが、失敗や間違った判断であったならば、それだからこその記録を後世に残さないと同じ過ちを繰り返してしまいます。
それとも堤防の決壊で多摩川、二子玉子地域の自然保護活動を今後やめてしまうのでしょうか?
高校生のテスト問題の間違いと同じですね。 一度一部の過ちで恥ずかしがって全否定するのは間違っていますよね。
一部の間違いは間違いとして後世に、つまり未来の自分に記録として残しておかないといけないというのがポイントです。
公共性のある施策ではなおさらです。
臭いものに蓋ではいけませんね。
次は、
公共的なるものの出現。
これはなんだと思いますか?
当時の台風で、関東一円の上流のダムが放流調整をしながら持ちこたえてくれました。
かかわった職員らは寝食を忘れ寝ずに対応した。事後ですがこうした記事をよくネットでみました(viral)ね。
台風19号で大雨が続いたけど身の回りでは大きな問題は起きませんでした。。。しかしそれは、インフラコントロールに関わるワーカーの方々が “何かをやっていたのだ” ということです(城山ダムの緊急放流)。
同じ関東直撃の台風19号で、致命的な判断ミスを無き事として葬り去る会があった(臭いものに蓋)、一方、国民が何事もなく普段の暮らしができるように徹夜でダムの放流調整をしてきた人たちもいた(公共的なるものの出現)、努力は見えなくとも継続していたんですね。
受験勉強も受験とは別の勉強も、
継続して未来の自分に残してあげる気持ちで取り組んでいきましょう。
事実未来の自分のために勉強しているわけですが、実はそれは、自分自身の為だけではなく、今の家族や友人や自分の子供(将来の自分の家族)や社会の為になりますからね。
10月って神無月っていいますね。神様たちが出雲大社に行っている月。
神頼みは通じないですね。個人レベルで努力を。
今年も事無き10月でありますように。
西澤 /立川C 進学英語担当