立川キャンパス ブログ

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  1. 雪渓カワゲラから進路選択を思ふ

    通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスです。

    こんにちは、立川キャンパスの橋本です。

     

    冬ですね。

    雪も降ったりしていて、なんだかんだで寒いです。

    キャンパスも換気のために窓を開けたりしているので

    (暖房はかかっているので風邪は引きませんが)

    朝夕はそれなりに冷え込みます。

     

    冬は虫もみなお休みモード・・・

    変温動物である昆虫類は

    冷えると動けなくなるのです。

    みなさんも、ひなたぼっこをするハチ等を見たことがあるでしょう。

    あれは体温をあげ、飛べるようにしているのです。

    多くの虫が卵や蛹などで越冬してしまうのでそんなに森も面白くはありません。

     

    しかし、それは裏を返せば競争相手が少ないということ。

    今日は冬に羽化する昆虫をご紹介します。

    冬の虫といえば有名な雪渓カワゲラ!

    カワゲラの仲間で、冬に羽化をし成虫になります。

    カワゲラは川の中で育つ虫で、羽化すると地上に出てきます。

    通常のカワゲラは夏に羽化するのですが

    この種は寒さに非常に強く、雪の上を歩くことができます。

    体温マイナスでも動くことができる昆虫はほとんどいませんね。

    逆に暑さには弱く、人間が手に持つと暑すぎて弱るようです。

    20度を超えると危険なんだとか。

     

    羽化した雪渓カワゲラは上流に向かって山を登り、

    上流にたどり着いて卵を産んで息絶えます。

    孵化した雪渓カワゲラはゆっくり成長しつつ

    川の中を下流に向けて一年間流され

    また翌年の冬に上流への雪中行軍を行うのです。

     

    人生って何なんだろうって思わせてくれる生態ですが、

    だいたい何でも教訓にしようと思えばできるものです。

    雪渓カワゲラがこの生態をとるのは

    ニッチ戦略に合致しているからです。

    ニッチとは、隙間、オンリーワンです。

    他の虫が動けない冬を選んで羽化することで

    捕食される危険を少しでも減らしているのですね。

     

    実は、

    自然界が弱肉強食で強いものが生き残る

    というのはある意味間違っています。

    (聞こえるか志々雄真実)

     

    強いものではなく

    よく適応したものが生き残るのです。

    生存戦略は一つではなく

    他人と食い合わないニッチを埋めるという手があります。

    雪渓カワゲラなんて、

    スズメバチの毒針もなければカタゾウムシの殻もありません。

    それでも、「冬に羽化する」という戦略だけで生き延びています。

     

    ニッチ戦略にも目を向けましょう

    就職であれば、BtB企業。

    (会社相手の取引をするのでみんなが知らない=倍率の低い企業)

     

    進学であれば、自分に適した入試方式を持った大学

    英語や数学の得点を高く計算してくれる大学や

    得手とする科目を選んで受けられる大学などがあります。

     

    通信制大学に入って全日制課程への編入を目指すこともできます。

     

    特殊な資格をとって替えが聞かない人材になるというのも強いですね。

    語学も助けになるでしょう

     

    戦いに必要なのは情報です。

    雪渓カワゲラはインターネットも図書館も進路指導も使えませんので

    長い年月をかけて進化するしかありませんでしたが

    みなさんは情報化社会に生きています。

    一緒に生き残り戦略を見つけていきましょう。

    最強でなくてもいいのです。

    したたかでありましょう。

    したたかは感じで強かと書きます。

    最も弱いものが最も強いのかもしれません

    橋本

    好きな川虫:ヘビトンボ

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