高校生の知らない世界
通信制 一ツ葉高等学校 立川キャンパスです
こんにちは、立川キャンパスの宇野です。
前期レポート提出が、ついに第5回に突入しました。
ついこの前入学式をした気がするのに、時の流れは本当に早い!!
徐々にレポート提出に慣れてきて、期限ギリギリになる人が続出する時期です。
今まで通り、早め早めの提出を心がけてくださいね。
さてさて、宇野は古典担当なのですが、この前の漢文の授業にて。
登場人物はある男と亀さん。
ファンタジー物でなかなかおもしろい文章でした。
授業をしていてふと気になった、、亀の甲羅って何なんだろう。
皮膚?
皮膚にしては硬すぎる?
そんな話を生徒と話していると、生物の先生が教えてくださいました。
答えは肋骨!
なんということでしょう。
一体全体どういう進化をたどって肋骨が甲羅になったのか。
それではカタツムリの背負っている部分は一体何なのでしょうか。
カタツムリとナメクジの違いは何なのでしょうか。
疑問は周囲に広がっていきます。
ついには「生」という概念にまで言及。
ナメクジに塩をかけると溶けてしまうのってご存知ですか?
小さい頃の宇野はなんとも無邪気で、その事実を確かめたくて、
庭のナメクジに塩をかけたことがあります。
いなくなってしまったナメクジ。
では彼はどこに言ったのでしょうか?
消失とは液体もしくは気体になったということ?
では生の範囲はどこまでなのか?
彼はいるのかいなくなったのか?
哲学的思考が求められます。
授業とは、確かに高校卒業に必須な単位を取ることや、
大学進学に必要な知識を身につけることに第一義があるのかもしれません。
しかし、それだけを目的に学ぶのは、とてもさみしい気がします。
学ぶとは己の世界を広げる行為です。
漢文を読みながら、時には生物の知識や哲学的思考に触れてみる。
すると、今まで気にしなかった扉が開かれる。
そして、そんな貴重な瞬間を誰かと共有できる。
学びて時に之を習ふ。亦喜ばしからずや。
ある時2年生のJさんに、好きな科目は何?と聞くと「英語」との回答。
理由は?
英語を学ぶということは、別の世界の事を学ぶということだから。
彼女は学ぶことの本質に気付いていらっしゃるのですね。
また、ある時3年生のBさんに聞かれました。
「先生、どうやったら勉強を好きになれるんですか?」
宇野の回答は、
「今まで知らなかったことを知れたら、
出来なかったことが出来たら、楽しいと思えばいい」
成績や偏差値といった数値的なことにこだわりすぎると、時に勉強はつらくなります。
そんな時は原点に立ち返る!
シンプルに、知らなかったことを知れたら楽しい。
出来なかったことが出来たらうれしい。
自分の世界が広がっていく感覚。
それこそが勉強。
ということで、梅雨のどんよりした空になんだかやる気をそがれてしまっている方々へ。
気負わずに、ただ知ることを楽しもう!
学校はいつだって、皆さんの知らない世界を用意してますよ!
書き手:宇野
傘をさすのが嫌いなので、多少濡れても傘をささないというポリシーです