「数学の日」に先行して…
通信制高校 一ツ葉高校 代々木キャンパス 島田です
数学がおもしろいと思うタイプに二通りあるようです。
ひとつは、問題に対する答えがひとつに定まるから、という「予定調和」タイプ。これは、自分なりの解法を探求する楽しみに価値を見出しているのでしょう。
もうひとつは、問題や解答を眺めて、その雰囲気を楽しむという「絵画鑑賞」タイプ。これ、数学は解くものである、というより、数学の世界そのものへの憧憬にちかいかもしれません。
受験勉強では前者のタイプが強力なようです。しかし経験的に、大学に入れば後者の方が乗り切っていけるようです。なにせ半年、一年かけてようやく理解する(した気になる)ような話題ばかりだからです。
私は受験勉強を教えていますが、まだまだ最初なので、後者の路線で楽しんでもらおうと思っています。解けなくてよい、式や定理をながめて、どんな可能性があるのか、どれだけスッキリした形になっているのか、そういったことを味わってもらうことが、導入部分では大事だと思っています。(と、言いながら、シュワルツの不等式やmodをやったりしていますが…)。
本日より春期講習が始まり、プロの先生方によるカチッとした授業が展開しています。あと300日に及ぶ自分との戦いがスタートしました。学校は受験生を援護射撃し、支えていきます。
とはいえ、勉強はすべて「自分の頭で」勝負することです。先生がいつも横について、試験に臨むわけにはいきません。自分でできることを増やして、自分で自分をコントロールできるように成長していけば、この受験勉強は合格以上の価値ももつことになります。
先生に依存し、そこから離れたがらない生徒もいます。今はまだ仕方ないことです。
ただ、いずれ社会に出れば、毎日が試験のようなもの。自分に何が足りなくて、どんな勉強をどのようにするのか、ということも自分で決めて勉強していかねばなりません。そのような「自己教育力」をつけさせてあげるためにも、受験はまたとない好機だと思います。
刺激的で、また地味で、そして手ごたえのある日々があと一年に詰まっているでしょう。
通信制高校 一ツ葉高校 代々木キャンパス 島田