今日の小論文
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの浜田です。
本日の小論文の授業では、実際に書いてもらいました。
石川県を例にあげて「東京都でも中学生の携帯電話所持を規制することに賛成か、反対か」、
というものです。
「先生、正解は?」と言われたので、同じ形式で私の考えを書いてみます。
(理由を3つ書いて、譲歩する論点を1つ)
私は、中高生が携帯電話を持つことを規制することには反対です。
その理由は、第一に携帯電話が生活に欠かせない道具になる中で規制は現実的でなく、
教育のなかで取り扱わないことに弊害があるからです。
大学生や社会人となってから使用することで、結局、その時点から使い方を学ばねばならず、
問題が起きることになります。
また第二に努力義務で所持を規制する携帯電話を実際に所持していて問題が発生した場合に、
子どもや保護者が学校や行政に相談しづらくなり、問題を深刻化させる可能性があります。
所持することを認めたうえで、正しい使い方を教えるべきです。
第三に携帯電話は中高生にとっては表現や学習の重要な手段でもあり、
行政で規制することはなじまないからです。
中高生に対する教育上の配慮といえども、
個々人の人権に関わる問題であり、慎重な検討が必要です。
確かに携帯電話をめぐっては、子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースや、
子どもたち同士での人間関係をめぐるトラブルもありますが、携帯電話は道具に過ぎません。
携帯電話を所持したことが原因なのではなく、
様々な問題にたまたま携帯電話が介在しているだけなのです。
以上のようなところでしょうか。
しかしながら、小論文にはきまった正解はありません。
「正解は何かな」のような考えはひとまず置いて、
指定された条件で自分の考えをはっきり表現できれば、それが正解です。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 浜田