サッカーから見えるもの
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの浜田です。
FIFAワールドカップも日本が予選リーグで敗退してしまい、少し一段落した感ですね。
アジア勢は1勝もできず敗退し、開催地の南米勢が健闘しています。
国によって、代表チームの強さも違いますし、スポーツとしての人気度もだいぶ違います。
日本では世論調査などでのプロスポーツの人気度を見ると
「サッカー」人気はJリーグ開始以来伸びてきたとはいえ「野球」の方がまだやや優勢のようです。ある評論で、「サッカー」の人気がある国は、市民が自ら戦争を戦った記憶の残る国である、
というのを読んだことがあります。
市民革命や内戦なども含め、
自らの住む町が戦場になって市民として戦争に参加した経験を持つ国民は、
サッカーのルールや戦術についても理解しやすいというものです。
サッカーはゴールキーパーを除けば、
ポジションはあるものの各選手の役割はルール上は変わりません。
立ち位置も含め攻撃も防御も臨機応変に各選手が判断をしながら、
相手よりも点を取るという一つの目標に向かいます。
これに対して、例えば「野球」はポジションが決まっていて、
イニングが変わらなければ攻守交代しません。
常にピッチャーとバッターの勝負という点からすると、
戦争に例えると中世の「一騎討ち」のような感じです。
今でも日本人には戦争といえば、
戦国時代の武士や近代でも遠いところで職業軍人が行うものという意識が強いのかもしれせん。
それで日本では、役割が固定されず敵味方入り乱れる「サッカー」は苦手で、
「野球」の方が人気があるのだ
というと何となくそんな気もします。
サッカーはスポーツとしてだけではなく、
いろいろな考え方や世界の国々の様子が見えてきますね。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 浜田