いとをかし

2018年10月17日

通信制　一ツ葉高校　代々木キャンパスです。

「ポエムな過去」

宇野といえば、古文？漢文？
いえいえ、それがし現代語も話すことができましてよ。

ということで、後期から国語総合の
レポート授業を担当することになりました！
国語総合は小説や評論だけでなく、
俳句、短歌、古文、漢文など、
様々な単元を扱うので、
教えていてとっても楽しいです。
先ほどお話ししたとおり、
私は現代日本語を用いて
日常の会話をしておりますので、
現代語の授業をしたい気持ちが満々
なのですが、本日の単元は古文！
なでふ！私は古典を教えるという前世からの
因縁を持って生まれてきたのかもしれません。

気を取り直して『枕草子』。
春は何といっても明け方。
夜の漆黒が白い陽と混じり合い、
何とも言えない紫色のような、
不思議な色に変わっていく。
分かる。分かります、清少納言さま！
あの何とも言えない色を見ただけで、
早起きして良かった、と思えるものです。

次は『徒然草』。
予定がない日。
心に浮かんでは消えていくような
ちょっとしたことを書いてみる。
すると心がざわついてきてしまう。
これも分かります、兼好法師さま！

私は高校生くらいの時、
ふと何かを思ったり感じたりしたら、
ポエムという形で書き残していました。
普段なんとも思っていないようなことも、
ポエムにすると生々しくなるあの感じ。

兼好法師に共感してほしくて、当然のごとく
「みんなもポエム書くよね？」と聞いた私。
一人を残して「・・・？」という反応の教室。
え。。最近の高校生ってポエム書かないの！？
始めのうちは普通の日記なのに、
だんだん悩み事を綴りだし、
最後はポエムになっちゃうとかそういうこと無いの！？
ジェネレーションギャップ？
それともポエム書くとか私だけ？
もしかして恥ずかしい？
よくわからないけど、「古文苦手」
という人も含めて生徒の皆さんが楽しそうに
授業を受けてくれたからそれでよし！