ある言葉のルーツ
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 矢島です。
台風一過によるせいか、前日の大雨とは一転、代々木は快晴となりました。
生徒も台風による電車の遅延等あったものの、勇んで登校してくれました。
さて、本日の現代社会の授業では、日本国憲法と基本的人権について勉強しました。
日本に生きる僕たちにとって、大変重要な単元です。
少し気になって、「小学校のとき、前文を覚えさせられたことがある人ある?」と尋ねると
やはりちらほら手を挙げる生徒がいました。
日本国憲法が出来る前の1889年、日本ではドイツの憲法をモデルとして、大日本帝国憲法を制定しました。
ちなみに制定された日は2月11日で、国民の祝日である、建国記念の日にあたります。
この憲法は、今の憲法とは違って、天皇の権限を中心に置いたものとなっており、天皇が一声かければ、陸海軍を指揮できるぐらいのパワーを持っていました。
意外ですが、この憲法が制定された日、ある言葉が誕生しました。それは、私たちもめでたい時によく使う言葉です。
正解は「万歳」。天皇を中心とした法治国家誕生の瞬間に、思わず手を上げて「万歳!」と叫んだ人がいたことから、皆もつられて手を上げ、万歳を唱えたと言われています。
この時、「奉賀」(祝い言葉の最上級)という言葉を叫ぶ案もあったそうですが、連呼するたびに、「アホウが!」に聞こえることから、却下になった、という話もあります。
私たちが嬉しい気持ちを表現する時に使う言葉は、このような、意外な瞬間に生まれていたのですね。
通信制高校 一ツ葉代々木キャンパス 矢島