代々木キャンパス ブログ

通信制　一ツ葉高校　代々木キャンパスです。

「とある生徒の思ひで」

長かった夏休みの最後の土曜日、
他の人は何をして過ごしたのだろう。
僕は登山である。
友人と予定が合わず“暇だ”と予定を
うっかり話すと茶臼岳に行くことになった。

僕は登山が嫌いというわけではない。
写真を撮るのが好きなので、
美しい景色が撮れるし、
疲れるのも運動が好きなので気にならない。
しかし、登山に置いて、美しい景色が撮れ、
運動に適した時間と言えば朝なのだ。
朝には山に到着しなければならない。
こうして僕の3時半起きが確定した。

前日にすべての準備を終わらせ、
早めに寝床についた。
翌日、思ったよりもすんなり起きられた自分に
びっくりしながらも、出発した。
朝ごはんと昼ごはんを途中に立ち寄った
コンビニで買い、3時間のドライブが始まった。
と、いっても3時間はあっという間で、
気が付いたらもう山の中の駐車場だった。
まだ7時だというのにほぼ満車で、
ぎりぎり停めることができた。
できなかったと思うとぞっとする。

いざ登山を始めると思っていたよりも、
辛くなく、楽な傾斜だった。
それよりも他の問題があった。
蜂が自分の周りを飛び回るのだ。
他の人には群がらないのに何故？
と思っていたら・・・
僕だけ服の色が蛍光の黄色だった。
とくに刺してこなかったので、
気にせず登り続けた。

林を抜け、高山植物エリアで視界がひらけ、
一気に空気が変わった。
雲海も見え、風が通るので気持ちよかった。
そこからは早いものですぐに五合目に着いた。
目的の山とそれを囲む山が一望でき、
とても良い眺めだった。
少し休んでから出発し、山頂に向かった。
景色はまた変わり、高山植物も減り、
岩場を歩くという感覚に変わった。
もともと火口だったであろう場所に着き、
景色を見ると、一面に雲海が広がっていた。
天気が良かったのでとてもきれいだった。
そこから山頂までは15分程度だったので、
すぐ山頂に着いた。
山頂の大岩に座り、周りを見渡すと、
絶景が待っていた。

山、青、空、雲海。
これだけの要素しかなかったが、圧倒された。
うまく言葉にできない感じ。
言葉を失うとはこのことだと思う。
少し休んで時計を見ると9時。
2時間しか経っていなかった。
なるほど。疲れていないわけだ。
帰りは五合目からロープウェーがある。
行きと全く違う景色が見れて新鮮だった。
車に戻り近くの温泉に行ってから帰路に着く。

帰りの車内では3時間寝続けた。
すまない、父よ。
良い景色も見れ、適度な疲れで良い登山だった。
夏休みの大トリに見るのも納得の山だった。
また機会があれば行くのもいいかもしれない。

～充実した夏休みを過ごしたKくん。
素敵なブログをありがとう！

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