求められる読解力
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスです。
「日本語は難しい」
どーも、滝沢です。
寒くなってきましたね。
風邪をひかないように気をつけてください。
私はもう手遅れですけど!
さて突然ですが、私達は文章を読んではいても
読めてはいないかもしれません。
『AI vs.教科書が読めない子どもたち』
という本の中で面白い問題が紹介されています。
以下、問題。
———————-
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、
女性の名Alexandraの愛称でもあるが
男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄に
あてはまる最も適当なものを選択肢のうち
から1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex ②Alexander
③男性 ④女性
———————-
どうでしょう。
正解は①です。
「いや、普通にわかるだろう」
と思われるかもしれません。
ところが実際、高校生の正解率は65%です。
大体3人に1人は間違っているんですね。
この問題は中学校の英語の教科書に出てくる
「Alex」の註に出てくる文章なのだそう。
このことからその教科が苦手というより
そもそも書かれている日本語を理解できない
からわからないという可能性があるという
ことがわかります。
読解能力の重要性がわかりますね。
ちなみに、
「間違えた人は適当に答えていたのでは?」
いう疑問が出てくると思いますが
このデータは統計手法でやる気のない人が
答えたと思われるデータを省いて算出している
そうです。
由々しき事態だと思います。
ちなみにもう一問。
以下、問題。
———————-
アミラーゼという酵素はグルコースが
つながってできたデンプンを分解するが、
同じグルコースからできていても、
形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄に
あてはまる最も適当なものを選択肢のうち
から一つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う
①デンプン ②アミラーゼ
③ グルコース ④酵素
———————-
さて、どうでしょう。
すぐに答えがわかりましたか?
これはかなり有名な問題らしいので
ネットでも答えが出ているみたいです。
気になる人は確認してみてください。
ちなみに新聞社の論説委員から経産省の
官僚まで間違えたそうです。
私達は日ごろ、サラっと文章を読み流す
ことも多いと思います。
しかし、こういった結果が出ている以上、
たとえ簡単そうなものであっても正しく文章を
読めているか確認した方がいいかもしれません。
これは学生のみならず社会人でも同じことが
言えると思います。
文章を書く側も「伝わる」文章を
心がけなくてはいけませんね。
それでは!
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス