渋く、深く
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの寺澤です。
今日は週1回の現代文の授業が行われる日です。
今週から第3回目のレポート範囲に突入し、
中島敦の『山月記』という小説を読み始めています。
李徴という人物が虎になってしまうという有名な話ですが、
この話を知らない生徒が意外に多くいました。
虎になってしまう、というと、面白おかしい話なのかと
思ってしまいますが、人間の内面が描かれている作品です。
『こころ』の時もそうでしたが、昔の作品は人間の「心」を
見事に描いているものが多いです。
エンターテインメント性は最近の小説よりも低いかもしれませんが、
登場人物の性格や考え方に共感するとい「渋い」楽しみ方ができます。
気軽に読めるというわけではありませんが、
「深い」読み方をしていく分、作品を味わい尽くすことができます。
今日もじっくりと時間をかけて読んでいきました。
『こころ』に比べると話自体は短いですが、
扱っているテーマはかなり重たいものになっています。
また、漢文調で書かれているので、読みづらい部分はかなりあると思います。
朝一の授業なので大変かとは思いますが、しっかりと読みきるために頑張っていきましょう。
眠そうな顔をしていてもいいので、きちんと登校してきてくださいね(笑)
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 寺澤