気持ちを想像する
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの寺澤です。
先週に引き続き、現代文の授業では『山月記』を読んでいます。
主人公・李徴が虎になってしまうという有名な話です。
今回は特に、李朝の心情にスポットを当てました。
虎になってしまったのはどういう気持ちでいたからか?
虎になってしまってからはどういう気持ちになったのか?
生徒には、自分が李徴になったつもりで考えてもらいました。
朝一番の授業で普段は眠そうな顔をしている生徒が多いのですが、
いろいろな意見が飛び交っていつもよりも活発だったと思います。
やはり生徒が授業をつくっていくのが一番ですね!
人間が虎になる、ということは現実ではありえないのですが、
李朝の心情は人間味のあるリアルなものです。
「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」という矛盾した感情も、
あり得ないものではないのです。
フィクションの中にノンフィクションがある、といった感じでしょうか。
こういったところにも小説の面白さがあると思います。
来週には読み終わるので、頑張って読み進めていきましょう。
また、来週はレポート提出週です。
最近風邪を引いている人や体調不良の人が増えてきましたが、
絶対に休まずに来てくださいね!
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 寺澤