思考
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの松嶋です。
今日で、第一回目のレポート締め切り。
みなさん出しましたよね??
さて、毎週倫理ネタで申し訳ないのですが、今週も倫理ネタです(笑)
第一回目のレポートが終わったのですが、まだ「倫理って何?」って声が聞こえます。
この問いに、「なぜ勉強するのか?」という問いと合わせて考えてみたいと思います!!
まず、近代哲学の祖といわれるデカルトのひと言を引きましょう。
「我れ思うゆえに我れ有り」(デカルト『方法序説』)
有名なひと言ですね。
大雑把に解説すると、「私」は思考するからそこ「存在」すると言う意味です。
デカルトは、世界の根源に人間の「思考」する能力を見たわけです。
デカルトの言葉を言い換えれば、人間は、「思考」するからこそ人間なのであって、
「思考」するからこそ、世界と主体的に関われるわけです。
倫理の授業では、この「思考」する能力を高めること、先哲から学ぶことが目的です。
すこし、デカルトの言葉から離れて、孔子の言葉から
「なぜ勉強するのか」という問いに答えたいと思います。
孔子いわく、
「子曰く、学んで思わざれば則ち罔(くら)し思うて学ばざれば
則ち殆(あやう)し」(『論語』)
つまり、学んでも、「思考」しなければ暗く、
「思考」しても学ばなければ危険であるという意味です。
ちなみに、この言葉は私の大好きな言葉です。
↑ 思考する奈良先生… ↑
さて、孔子の言葉とデカルトの言葉を合わせて考えるならば、
私たち人間は、「思考」するからこそ、人間なのであって、
「思考」するならば、「学」ばなければならないのです。
テストでいい点を取る。いい大学に入るだけが勉強ではありません。
むしろ、「思考」し、そのために「学」ぶことこそが、勉強なのではないでしょうか?
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 松嶋