代々木キャンパス ブログ

通信制 一ツ葉高校　代々木キャンパスの松嶋です。

秋も深まる日々、早く紅葉しないかと心待ちにしております。
私ごとですが、今週のはじめに、京都にいって参りました。
特に、比叡山延暦寺では、紅葉が見ごろできれいでした。

さて、本日は、基礎力診断模試のため倫理は休講です。
みなさん、模試はできましたか？？どうでしょう？？

本日は授業がなかったため、模試から展開して入試の話をしましょう。

10月22日、安倍内閣の諮問機関である、教育再生実行会議にて、
センター試験を廃止し、「到達度テスト」を行うこと方針が決まったそうです。
「到達度テスト」は、基礎と発展の「学力」を図り、それをもとに、
大学では総合的な人間性をみるという素案が提出されているようです。

この背景には、従来のセンター試験が、年に1回の一発勝負であって、
それでは高校で学習してきたことが、正確に評価できないという批判があります。

さて、この問題をみなさんはどう考えますか？
高校生のみなさんも決して無関係ではありません。
むしろ、高校生に直接的に関係する問題です。

ここで、一つ助言ですが、いろいろなニュースを見るときは、
そのニュースを「どう考えるか」を考えながら見ることが重要です。
ニュースを批判的に検討する「メディアリテラシー」を身につけることが重要です。

では、このニュースに対して、私からひと言。

はたして、「到達度テスト」にしたところで、何が変わるのでしょうか？
センター試験の時期が早くなっただけで、
センター試験で図っている「学力」を検討せずに、
形だけ変えただけで何が変わるのでしょうか？
むしろ、入試の時期を早くすることによって、
高校の勉強が「到達度テスト」に大きく左右されるようになってしまうのではないでしょうか。

私たちは、大学入試に関して図るべき「学力」とは何か？
「学力」とは何かを検討する必要があるのではないでしょうか？

通信制 一ツ葉高校　代々木キャンパス 松嶋