東電から学ぶこと
通信制高校 一ツ葉高校 代々木キャンパス 島田です。
東電の放射能漏れから1年が経とうとしています。
東電は一方的な停電や被災者の意向を無視した形だけの補償をしているようです。しかもそのために税金などが兆円規模で投入されています。この一年間、どれだけの人が風評被害も含めて影響を受けてきたか。また、健康への被害は、まだまだこれからのことです。
最近のニュースでは「外部」被爆についての影響は問題ない、と報告されていますが、問題なのは幼少児の「内部」被爆です。私たちの世代が原子力発電に対する方向性を決めない限り、今回のような問題はいつでも起こりえると考えるべきでしょう。
このことは、実は自分自身についても言えるのではないでしょうか?
つまり、自分の「次の一手」が他の人にどのような影響をおよぼすか、考えなければならない、ということです。それは、東電による風評被害のような場合も含めて。
囲碁や将棋をやったことがある人は分かるかもしれませんが、一手先では当然、足りません。二手先、三手先を読むような場合も多いかもしれません。しかも、この社会はたくさんのルールのがあり、新しい一手を打たねばならないこともあるでしょう。そうなるとますます世の中にしり込みしてしまうこともあるかもしれません。
逆に、こう考えてはどうでしょうか?
つまり、世の中は不確定そのものだ、と。常に変化しているものだということです。自分はその中で、変化を楽しみ、そして変化を活かしてみようと構えてみれば、一手先、二手先の迷いが薄れるのかもしれません。
ただし、結果的に失敗したら自分で責任を取らねばならない。そのときは正直に認めて、早く次のスタートが切れるようにすることです。
東電の失敗を責める一方で、自分にも落ち度がないか、そして流動的な社会を自分に引き寄せて生きていく、このようなしなやかさが大事なのかな、と思います。
通信制高校 一ツ葉高校 代々木キャンパス 島田