「歩みを続けるものは必ず至る」
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの宮本です。
今日は、昔話からお話を始めさせて下さいね。
今から約2500年前の中国・春秋時代、現在の山東省あたりに斉という国が存在していました。
この戦乱と謀略の吹き荒れた時代に、斉が一度も他国を侵略せず、
また侵略されずという平和な黄金期を築いた立役者が、晏嬰(あんえい)という
身の丈およそ130センチの小さなおじさんです。
その彼が晩年を迎えた冬の昼下がり、王宮の廊下で彼をライバル視していた
梁(りょう)という王の側近に呼び止められます。
「晏子よ、私はどうもあなたに勝てる気がしない。
王の意に沿うように努力してきた私が常に誤り、民に恨まれている。
しかし、王とぶつかり続けてきたはずのあなたが、常に正しくあり続け、
民に慕われているのはなぜなのだ?」
「私は、こう聞いたことがあります。『歩き続けた者は、必ず目的地に着ける』と。
私はただ民を思うこと、民の為に尽くすことを続けてきただけです。
あなたはまだ壮年だ。これから何か始めても、まだまだ時間がありますよ。」
遠ざかる小さな影を梁は、ただただ尊敬と感謝の眼で見つめ続けていました。
今日も、昨日から引き続いて入試に向けたラストスパートをかけているNさんとOさん、
英語の学力アップに燃えているM君が、午前中から登校してくれました。
思いっきり羽を伸ばしたいであろう冬休みに、自ら進んで登校し、
一所懸命に学習に取り組む姿勢は、とっても素敵だと思います。
君達が人知れず続けている努力は、必ず報われると先生方みんなが信じています。
そして、君達が続けているその努力は、誰あろう君達自身を助けてくれる。
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 宮本