味わう
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパスの寺澤です。
国語総合の授業では芥川龍之介の『羅生門』を読み進めています。
第5回のレポートの範囲はこの作品だけなので、
しっかり内容を理解してほしいと思っています。
特に理解してほしいのは、この物語の主人公である「下人」の心理です。
短い時間の間にどんどん揺れ動いていくのです。
登場人物の心理を読み取るというのは、小説の醍醐味の一つでもあります。
「ただ読む」だけでなく「味わって読む」ために大事なことなのです。
下人の内面を理解しつつ、人間臭い部分を感じ取ることができれば
『羅生門』を十分に味わえるのではないでしょうか。
1ヶ月に1冊も本を読まない人のことを「不読者」と言うそうですが、
高校生の「不読者」の割合はなんと50パーセントを超えるそうです。
若者の読書離れとよく言われますが、実際に数字として現れてきています。
やはり、本を読んでほしいと思うので、まずはこの『羅生門』を
しっかり読むことから始めてみましょう。
小説の中でもかなり短い方ですし、多少難しい言葉も出てきますが、
じっくり読めばわからないことはありません。
教科書を足がかりにして、読書の習慣をつけてみませんか。
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 寺澤