猛暑の夏のお楽しみ
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス長谷川です。
暑い夏、涼しい美術館でたまには絵画鑑賞は如何でしょうか?
2012年の春、東京都美術館がリニューアルオープンしましたが、今年の夏には、「王立絵画館」の名で知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションが来日展示されます。
特に今回の来日で一番の注目作品は17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール(1632~75年)作「真珠の耳飾りの少女」でしょう。
別名を「ターバンの少女」とも「北のモナリザ」とも呼ばれています。
フェルメールの絵に見られる鮮やかな青は、「フェルメール・ブルー」と呼ばれており、
用いられた絵の具は、天然「ウルトラマリンブルー」。非常に貴重な鉱石「ラピスラズリを原材料とし、17世紀には金よりも貴重とされていました。
では、世界で有名なこの美しい少女はいったい何者か?
モデルとなった女性の正体は分かっていませんが、少女の顔立ちから年齢を12~15歳と推定すると、フェルメールの最初の娘マリアではないかと推定されています。
しかし、2002年にトレイシー・シュバリエが発表し、映画化もされたベストセラー小説『真珠の耳飾りの少女』(Girl with a Pearl Earring)では、モデルの少女は召使のグリエットであり、フェルメールの信頼を受け密かにお互いが恋心を抱いていたとされています。当時、召使は昼間でも家の中でも頭巾をかぶって仕事をしており、素顔全部と頭を見せることは習慣に反する行為でした。
妻子あるフェルメールは別れる前に彼女の肖像画を描きその絵に密かな思いを封印したとされています。もちろん、これは小説家トレイシー・シュバリエの創造によるお話ですが、でも、なぜフェルメールが少女にターバンをつけさせ、真珠の耳飾までつけさせたのかは、皆さん一人ひとりが想像してみてると面白いかもしれません。
ぜひ一度興味のある皆さんは神秘的なフェルメールの世界を堪能してみては如何でしょうか?
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川