難解な文章に向き合う(前編)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。
連休明けの火曜日。
今日は朝から雲がたちこめてにわか雨が時折パラパラと降るあいにくのお天気。
最低気温は若干高めとはいえ、体調を崩してしまった生徒もいるようです。
本日の進学国語は2013年のセンター試験の過去問を題材にしました。
評論で出題されたのは小林秀雄の「鐔」。
1960年代に発表された文章で、決して平易とはいえない文体で書かれています。
それを分かってか、問題には多数の注釈がつけられていますが、やはり難しいものは難しい。
設問も少し紛らわしいものがありましたね。
ふだんは満点に近い点を取っている生徒も、今回ばかりはお手上げの設問があったようです。
そもそも「鶴丸透」ってなに?
ここまで難しい問題は今年は出されないと思います。
受験生の皆さんはいままで勉強してきた蓄積を信じてください。
さて、この天候の上、問題が問題だけあって、
解き終わった進学コースの生徒の目には疲労の色がありありと…。
皆さん小林秀雄の文章はほとんど読んだことがなかったようですね。
小林秀雄は読者に様々なことを考えさせる文章を書くことで有名ですが、
少しだけ、彼の講演のCD音声を聞いてもらいました。
曰く「私が書いたものを講演でわかりやすく話すことなどできない。
それは本に書いてあるから読んでくれ。」
(続きます)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 石野