千葉キャンパス ブログ

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  1. 第一次世界大戦と日本(中編)

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの石野です。

    (昨日の続きです)

    第一次世界大戦が始まった当初、戦争はすぐ終わるものと思われていました。
    出征する兵士たちも心なしか楽観的な笑顔を浮かべていたといわれています。

    19世紀後半から20世紀初頭まで、
    日清戦争や日露戦争をはじめとして、世界ではさまざまな戦争が行われていました。
    しかし、ヨーロッパでは19世紀後半から20世紀初頭まで、
    本格的な戦争は行われていませんでした。
    もっとも時代の近い戦争は1870年に起こった普仏戦争。
    ビスマルクが首相であったプロイセンがナポレオン3世のフランスを破った戦争です。
    激しい戦闘が繰り広げられましたが、期間は実質半年にも満たないものでした。

    ヨーロッパの人々の記憶にかろうじて残っているのは、この戦争。
    戦争とは短期間で相手を圧倒して、有利な条件で講和条件を結んでおしまい。
    そういったイメージを持っていたのです。

    クリスマスまでには帰ってこれるだろう。
    ヨーロッパの若者たちは家族との再会を誓って、戦地へと赴きました。

    しかし、その楽観的な予想は裏切られました。
    普仏戦争のときとは大いに異なり、持久戦になってしまったのです。

    塹壕という大きな溝を掘ることで相手の攻撃を遅らせ、
    もしも敵が突撃してきたら機関銃で一斉射撃。
    防衛線を突破するために、戦車や火炎放射器、さらには毒ガスなどが使われましたが、
    いずれも決定的な打撃を与えるまでには至りませんでした。

    最終的に死傷者は数千万人。
    ヨーロッパの受けた打撃はきわめて大きく、
    不安定な状況は第二次大戦終了後まで続くことになります。

    (さらに続きます)

    通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 石野

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