夏の読書 -童話編-
通信制高校 一ツ葉千葉キャンパス 長谷川です。
もうじき夏休みがやってきますが、
千葉キャンパスでは今年も恒例?の夏休み課題を出します。
その中の一つが読書感想文。
昨年の推薦図書として”星の王子様“がありました。
その本を課題図書として選んだ生徒から一言
「話の意味がよくわからない!」
文章も読みやすく子供向けの童話のようで難しくないのに、なぜ難しいと感じるのでしょう?
“Le Petit Prince”は著者サン=テグジュペリの経験をもとに執筆されています。
彼は作家であると同時に空をこよなく愛した飛行家。
第二次世界大戦中に飛行機で飛び立ったまま
消息不明となり近年、ドイツの飛行士に攻撃され
戦死したということがわかりました。
王子様は地球へ向かう途中6つの星の住人に出会います。
王さま、大物気どり、酒びたり、実業家、点灯人、地理学者・・・
大まかなストーリーは子供目線で見た大人社会への痛烈な皮肉、そして哲学のお話です。
王子様は自分の大事に育てたわがままでプライドの高いバラと仲違いをし旅に出でるのですが…
王子様は最後にキツネに会い大事な秘密を聞きます。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
「きみが、きみのバラの花をとても大切におもっているのは、
きみがその花のために時間を無駄にしたからなんだよ。」
目に見えていることは、所詮、物事や人物の一部でしかないということ。
ではたった一本のバラは何をたとえているのか?
作者にとってのバラ=奥さんでした。
それぞれ大事なものによる解釈が違ってくるとは思います。
本からヒントをもらったり想像力を養うことは大事だと思います。
夏休み明けの生徒たちの感想文を楽しみにしています。
通信制高校 一ツ葉 千葉キャンパス 長谷川