ジメジメも楽しむ
こんにちは!通信制高校 一ツ葉高校 熊本キャンパスの眞杉です。
月曜日はこのブログを書くのがルーティンかつ楽しみになっています。
以前のブログにも書きましたが、ボクは、学生時代、日本文学の中でも”俳文学”という分野を専攻しました。今も、年に1回の俳文学会には出席し勉強をしています。
学生時代、論文の指導をしていただいた先生から「俳句を詠んだことがない奴は俳句を語るな」
ということをよく言われました。なので、休みの日に先生にくっついて俳句を詠みに吟行に出かけることもありました。
最近はテレビなどでもよく取り上げられるので、俳句は皆さんにとって比較的身近な文芸になっているのかもしれません。
それらの番組を見ていても分かると思いますが、とくに季語についてはしっかりと考えて、周りを観察しなければいけません。日々の忙しさから、俳句をひねることは少なくなりましたが、歩きながらや車窓から天気や咲いている花を見るくせはいきています。
ところで、ジメジメしている今日この頃、最近の花といえば紫陽花(アジサイ)ですね。古典の世界では、紫陽花個々の花弁が4枚あることから「四葩(よひら)」とも表現します。また、色の変化が激しいことから「七変化」ともいいます。以下に作品を紹介してみます。
紫陽花や きのふの誠 けふの嘘 正岡子規
紫陽花の色の変化を詠んだ作品ですね。今日になって色あせた紫陽花の、昨日の様子が嘘のようだという驚きを切り取った句ですね。
正岡子規は明治の人ですが、もっともっと前の作品『万葉集』には
言問はぬ 木すらあぢさゐ 諸弟らが 練りのむらとに あざむかれけり 大伴家持
とあり、紫陽花の色の変化に人間の心変わりを重ねて詠んでいます。やはり、紫陽花をよく観察すると色の変化があるようです。
皆さんも、周りの自然の様子をしっかりと観察されてみてはどうでしょう。いろいろな気づきが出てくると思いますよ!古典には、そのヒントがありそうですね!w
最後は、自分の科目の宣伝・・・w
ちなみに、理科は詳しくないですが、紫陽花は植えた土のph値によって発色が変わるそうです。詳しくは理科の先生に聞いてください!
通信制高校 一ツ葉高校 熊本キャンパス 眞杉