空を見てみよう
こんにちは!松下です。日に日に寒くなり、季節が冬に向かっていることを実感する毎日です。太陽が沈む時刻も早まり、17時にはもう外は真っ暗ですよね。なんだか1日があっという間に過ぎ去ってしまう気がしてちょっと寂しさを感じます。でも、私は個人的に秋から冬にかけての季節が好きです。その理由の一つが、空気が澄んでいて空がきれいなこと。晴れている日はつい空を見上げてしまいます。晴れた昼間の空でも夏と冬では青さが全然違いますよね。また、この時期の夕焼けも大変美しいです。私の家からはちょうど富士山が見えるのですが、富士山のシルエットに夕陽が隠れていく様子はとても印象的でした。
空の色はなぜ1日の間にこんなにも大きく変化するのでしょう。それは、太陽から届く光に関係があります。太陽の光は一見白いですが、実は様々な色の光が含まれています。人の目に見える範囲だと虹の色ですね。光は大気に含まれる微粒子に衝突すると散らばる性質があります。青い光は赤い光よりも散らばりやすいため、昼間の空には青い光がたくさん散らばっている状態になり、青く見えるのです。では、夕方に空が赤く見えるのはなぜなのでしょうか。夕方には、太陽の光が通過する大気の距離が昼間よりも長くなるため、青い光は先に散らばって見えなくなります。散らばりにくい赤い光だけが届くので、夕焼け空は赤いのです。
また、これからの時期は夜空もいいです。夏に比べて星をくっきりと観察することができます。ただ、市街地のように人がたくさん住んでいて明るい場所では、星の光はかき消されてしまいます。もし星を観察したければ、市街地から離れた場所に行くのが良いですね。
冬に見られる星で印象的なのはシリウスです。冬の代表的な星座であるオリオン座の近くにあり非常に明るいので、市街地でも見えるのではないでしょうか。シリウスはおおいぬ座の主星で、地球から見える星の中では最も明るい恒星といわれています(※太陽は除く)。シリウスとオリオン座の赤い星ベテルギウス、こいぬ座の主星プロキオンの3つの星を結んでできる三角形を冬の大三角といいます。
ちなみに、オリオン座のベテルギウスが赤く見えるのは、星の一生の終わりが近づいている証です。恒星は年老いてくると、膨張して赤くなります。このような星を赤色巨星といい、ベテルギウスは特に大きく明るいので、赤色超巨星と呼ばれています。
太陽もいずれ、外側の層が地球の軌道に重なるくらいにまで膨張すると考えられています。しかしそれは何十億年も先のことです。果たしてその頃に人類は存在しているでしょうか?星を見ながらそんな想像をしてみるのもロマンがありますよね。