初めての指数法則
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス の丑谷です。
「数学が楽しい!」と、突如頑張り始めた女子生徒がいます。
まっさらな真綿がぐんぐん水を吸い込んでいくように、
新しい知識を吸収していきます。
その様子を見ていると、指数・対数に関するほとんどの解法を知っている私も、
ドキドキしてきます。
知らなかった法則を「ふーん」ととりあえず納得して、
いざ問題演習へ。
最初の数問は、「あれ?」「うーん」「これはこうかな?」と試行錯誤していますが、
解き進めるうちにコツをつかんで、小さな快哉を叫び始める。
私もその傍らにいて、まるで初めて指数法則に向き合っているかのような、
または、初めてそのことを知った教室にいるかのような錯覚に陥ります。
ひとまず理解したことを使って、自分で解ける楽しさ、喜び。
その場にいる当事者にしかわからない、内的な体験です。
山のようにドーンとそびえている問題をはるかに仰ぎ見て、
どのように登っていくのか適切な方針(解法)を定め、
答えという頂上を目指して、黙々と、しかし着実に登っていく。
教える側は、そのガイドたる存在で、
最終的には、その生徒が一人で登っていくのを、
後ろから見送ることになるのです。
人生で初めて指数法則を知る場面に、立ち会えること。
この仕事の醍醐味です。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丑谷