日焼け
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパスの丹羽です。
やっと梅雨らしい天気になってきました。
涼しいような蒸し暑いような微妙な気温なので、服装の調節が難しいですね。
梅雨で曇っていても紫外線は降り注いでいるので、気が抜けません。
今日は、「日焼け」、英語で言うところの“sun tan(tan)”について少し。
最近の日本では、日焼け=「悪」「害」ということで、皆「美白」に勤しんでいます。
かくいう私もその一人で、この時期は天気に関わらず日傘をさして、
将来のしみ、そばかすを防ごうと努力?しています。
もちろん「日焼け止めクリーム」も欠かせません。
私が大学生だった頃は「小麦色の肌=sun tan」がもてはやされていて、
わざわざ肌を焼いている人も多かったので、時代も様変わりしたものです。
この「日焼け」ですが、イギリスやドイツなどの緯度の高い地域のヨーロッパでは
まったく違う意味を持っています。
ヨーロッパでは冬の日差しが極端に少なく、
午後3時も過ぎると真っ暗だし、朝も9時すぎまで明るくなりません。
天気も、からっと晴れることはほとんどなく、
どんよりと曇っていることが多いので、一日中薄暗い感じです。
この天気のせいで、ビタミンD不足になって骨の病気になったり、
鬱病になったりする人も多いそうです。
それを防ぐのが「日焼け」です!
夏の長期休暇になると、「日焼けをするために」皆こぞって「スペイン」や「イタリア」「ギリシャ」、
南の島などにバカンスに出かけます。
それで冬の日差し不足に備えるのです。
秋のバカンス明けに日焼けをしていないと、少し哀れみの目で見られます。
「あら、あなたバカンスに行けなかったのね・・・」と内心思われ、
「バカンスに行けなかった貧しい人」
というレッテルを貼られるのです。
逆に、いい具合に日焼けしていると、”You get a sun tan!”とにっこりされます。
”sun tan”は「お金持ちの象徴」ということでしょうか。
ちなみにに、日焼けし過ぎているのはよろしくありません。
それは”sun burn”であって「まさに日焼け、つまり火傷」となってしまいます。
美白=善というのは、日本や韓国、中国やタイなどの一部のアジアだけです。
ドイツ人と結婚してドイツ在住の日本人の友人が、
「ドイツ人は、しみそばかすを気にしにしないで日焼けしている」と言っていました。
でもそのせいか「日焼け止めクリーム」の需要が少ないらしく、
ほとんど日焼け止めクリームは販売されていないそうです。
日本人は焼けやすいので、ちょっと困る、と友人が言っていました。
何を「よい」と感じるのか、地域性やお国柄によってずいぶん違うものですね。
日本人の私は、ヨーロッパの人々にどう思われようと、
今年も日焼けしないように日傘と日焼け止めクリームで頑張ることといたしましょう。
通信制 一ツ葉高校 代々木キャンパス 丹羽