自分を知るということ(その1)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパスの矢島です。
今日の倫理の授業は、先週に引き続き、青年期の意義について勉強しました。
特に今日は「防衛機制」を集中的に講義させてもらいました。
「防衛機制」とは、人間がコンプレックスや欲求不満、葛藤に直面した時、
自分の心理状態が不安定になることを無意識に防ぎ、守ろうとする「心の働き」を指します。
防衛機制には、次のようなものがあります。
1.抑圧(欲求を無意識に押さえつける)
例:好きな気持ちを抑えこむ。
2.合理化(自分を納得させる理由づけ)
例:すっぱいぶどう理論。
3.取り入れ(他者の特性を自分のものと思いこむ)
例:モデルが着てた服を自分も買う。
4.投射(自分の欲求や感情を他人に見る)
例:息子に自分のかつての夢を叶えさせる。
5.反動形成(抑圧した欲求と反対の行動をしめす)
例:好きな子にちょっかいを出す。
6.逃避・退行(空想・幼稚化)
例:「学校にいくのやだやだー」ってなる。
7.代償・補償(他のモノで我慢・劣等感をいやす)
例:勉強の代わりに運動を頑張る。
8.昇華(社会的に価値のある行動に向かう)
例:ケンカの強さをボクシングに生かす。
以上のように、人間は常に心が無意識に働いて、思わぬ言動を取ることがあります。
例を出すたびに、生徒が「それ、確かにやったことある!」という表情を見せるのがよく分かりました。
今回、防衛機制を重点的に勉強したのには理由があります。
それは、「自分の行動の中で、無意識に取る行動が意外と多い」
ということを自覚してほしかったからなのです。
(その2へ続く)
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス 矢島