世界のステイホーム
通信制 一ツ葉高校 千葉キャンパス
<水谷です>
2021年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いします。
コロナ禍がこのように長引くとは想像もできず、
先の見えない日々が続いていますが、
皆さんは毎日をどのように過ごしているでしょうか。
これまでにない異常事態の中、共通テストや入試が近づき、
不安を覚えている人もいるのではないかと思います。
どうか皆が健康で、落ち着いてこの時期を乗り越えていけるように、応援しています。
イギリスでは、新たな感染者が連日5万人を超えるようになり、
ついに学校も全面休校に至ったそうです。
BBCのラジオをよく聞きますが、
やはりコロナのニュース一色です。
先日、あるインタビュー番組を聞いていて印象に残ったのは、
ある女性が “Every cloud has a silver lining. ”
(どんな雲も裏は銀色に光っている=どんなに暗い状況でも希望は見出せる)
と言って、ロックダウン下の日常にあっても、
落ち込んだり苛立ったりしない工夫や、家族や友達さらに隣人と、
協力したり励まし合ったりする方法を話していたことです。
医療や経済、社会全体がさらに厳しい状況に陥ったとしても、
そのように生活する知恵を忘れないようにしたいと考えさせられました。
緊急事態宣言が再び出された中、
皆さんは毎日どのように過ごしていますか?
あまり外に出ることもなく、
家に籠ってスマホやパソコンに向かいがちな人も多いでしょうか?
私はついYouTubeの動画を見てしまうことが多いのですが、
テレビ番組、ミュージックビデオ、スポーツの名場面等々、
あらゆる動画が(かなり昔のものも含めて)あることに驚かされます。
最近とても印象に残ったのは、
Britain’s Got Talentという公開オーディション番組に、
スーザン・ボイルという女性が初めて登場した回です(2009年)。
田舎からやってきた50歳近くの彼女が舞台に現れ、
「プロの歌手になりたい」と話すと、観客からは
「何このおばさん。最悪。勘弁してよ」と言わんばかりの笑いが起こり、
鼻にしわを寄せて馬鹿にする人々の表情がありありと映し出されます。
しかし、彼女がレ・ミゼラブルからの一曲を歌い出すや否や、
観客はまるで雷に打たれたように総立ちになり、
割れんばかりの拍手が起こります。歌い終わった彼女に、
審査員も「これほどの驚きは未だかつてなかった。
あなたの歌を聴けて本当に光栄です」と賛辞を送るのです。
スーザン・ボイルはこれをきっかけに
世界に知られるような有名歌手になりましたが、
喝采する人々の表情を見ていると、この日は彼女のだけでなく、
観客の人生をも変えるような一日だったのではないかと感じさせられます。