弘法は…
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパスの佐瀬です。
レポート提出や試験前で今日もバタバタしている立川キャンパスです。
でもみんな真剣に授業を受けていたのでよい雰囲気です。
今週の書道は仮名を学習しました。
なかなか自分で納得のいく作品が書けないAちゃんが、
「この筆が悪い!」と言ったところ、
「『弘法筆を選ばず』だよ。」とCちゃんが言いました。
「弘法筆を選ばず」とはご存知の通り「名人は道具の良し悪しなど問題にしない」という意味で、
弘法(空海)はどんな筆でも上手く書きあげたことからできた諺と言われています。
しかし実際の空海はものすごく筆にこだわっているんです。
決してなんでもいいわけではありません。
それは空海の書いた『性霊集』をみるとわかります。
巻四「筆を奉献する表」では、空海が嵯峨天皇に狸毛の筆四本、真書用の筆一本、
行書用筆一本、草書用筆一本、写経用の筆一本を献上しています。
そこには文字によってすべて取捨選択するようにと書かれているんです。
さらに、「春宮に筆を進むる啓」では「能書家は必ず良筆を用いる」とも述べています。
つまり、上手な人ほど筆にこだわっているということですね。
来週は試験対策授業です。
しっかり登校するようにしましょう。
通信制 一ツ葉高校 立川キャンパス 佐瀬