「旧暦から学ぶ、季節の風物詩と変化」
通信制高校 一ツ葉高校 横浜キャンパス 中本です。
新年が明けて、あっという間に2月を迎えそうですね。新年の抱負(何か思い定めたことはありましたか?)は、もう動き始めましたか? 時間が過ぎるのは本当に早いですね。
ニュースでは、中国の新年の様子が伝えられていました。中国では旧暦で新年を迎える「春節」なんですね。街中は華やかなイルミネーションで飾られ、爆竹が鳴り響くなど、エネルギッシュな新年の風景が映し出されていました。日本のお正月とはずいぶん違いますね。
それぞれの国や地域で季節の感じ方や風習は異なりますが、皆さんが実感する季節の風物詩は何でしょうか? 首都圏に住む私たちには、あまり感じることがないかもしれませんが。
日本の正月といえば、年末の煤払い(すすはらい)、除夜の鐘、門松、おせち料理、お雑煮、書初め、初詣などが浮かびますが、何か実感できるものはありましたか? 受験生の皆さんは共通テストもあり、受験シーズン最後の追い込みの時期かもしれませんね。
新年の迎え方の違いから、さまざまな考えが湧いてきます。旧暦って日本にもあったな、古文で学んだ気がする…なぜ日本は旧暦を使わなくなったんだろう? 中国の旧暦と日本の旧暦は同じ? 太陰暦、太陽暦、そして農作業との関係は? 小さな気づきから多くの疑問が生まれ、それを解決するためにはさまざまな知識が必要だということがわかります。
日本では、経済活動が風物詩を意識させることが多いようです。スーパーにゆずが売られていたから柚子湯! 冬至には、豆が売られ始めるから節分! そんなふうにして季節を感じるようになったのは、私だけでしょうか? そもそも、「二十四節気(にじゅうしせっき)」を知っている人は少ないかもしれません。毎日の天気予報で聞いたことがあるかもしれませんね。
近年は自然災害が増え、気候について語られることが多くなっています。そこで、「二十四節気」に戻り、先人たちが自然をどのように捉え、四季をどう把握していたのかを見直すことは、変化を感じ取るうえで大切なことだと思います。
まもなく「立春」。暖かい季節が近づいてきますね。新しい出発や卒業・入学の時期が迫ってきます。1学年の締めくくりの時期でもあります。この時期、個人的なイベントとして季節を感じるだけでなく、気候の「立春」も調べて感じて、自分のものにしてください。小さな気づきを深めていきましょう。
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